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休肝日ではなく…

[2022.02.22]

休肝日と言うとほとんどの方が知ってる言葉でアルコールを毎日飲んでいる方は肝臓の仕事量が増え肝炎→肝硬変と進行し不健康になってしまうため週に2日程度はアルコールを飲むのやめてみましょうと意味で市民権を得た言葉ですね。実行すると驚くほど肝機能は改善します。休肝日を作りましょうと患者さんに言うと理由を説明することなくその意味をみなさんに理解してもらえます。

さて、糖尿病はインスリン抵抗性といって膵臓から血糖を下げるホルモン―インスリンが出ていますが、血糖値を下げようと日々がんばってインスリンを分泌していますが内臓脂肪や筋力低下、遺伝的要素によって効きにくい体になってしまっています。日頃からなんとか血糖を下げようとがんばっている膵臓の細胞が日々の食事、そう!米やパンや麺、せんべいなどの駄菓子、くだものの果糖など糖質が間髪入れず、バンバン入ってくる中、一生懸命血糖値を下げようとさらに鞭打ってがんばって膵臓は疲弊して、インスリン抵抗性は増すばかり!この状態を医学的に糖毒性と言います。この寒い時期は特にそんな状態になりやすいですね。糖尿病が悪化しやすいのもこの時期です。 そこで、休肝日ならぬ、休膵日を提唱します。 週2日でいいので間食や主食などの糖質を限りなく制限する日を試みてください。おどろくほど膵臓が元気になり糖尿病が良くなりますよ。 

実際、入院したときに絶食したり、適正カロリーでひもじい思いを2週間する教育入院、インスリン注射を短期間使用し膵臓からのインスリン分泌を休ませてあげることなどでぐっと糖尿病は良くなりしばらくいい状態が続きます。これを糖毒性が解除されたと言います。

休肝日と同じように休膵日を心がけてみてください。

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